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since 2008/9/17 ネットの片隅で妄想全開の小説を書いています。ファンタジー大好き、頭の中までファンタジーな残念な人妻。 荻原規子、上橋菜穂子、小野不由美 ←わたしの神様。 『小説家になろう』というサイトで主に活動中(時々休業することもある) 連載中:『神狩り』→和風ファンタジー 連載中:『マリアベルの迷宮』→異世界ファンタジー 完結済:『お探しの聖女は見つかりませんでした。』→R18 恋愛ファンタジー 完結済:『悪戯なチェリー☆』→恋愛(現代) 完結済:『花冠の誓いを』→童話 完結済:『変態至上主義!』→コメディー
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別の世界に旅立っちゃうんだぜ

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ようやくここまできました。長かったですね。
さて、今回より月読様大活躍になります。





というか、月読と薫くんの攻防、そして月読としての年月に勝てずに、薫としての自我を少しずつ失っていくっていうのが正直今回のメインだったりします。その過程で海鶴が被害にあってしまうわけですよ。

薫は海鶴の事が好きです。
月読様も、同じ時間を共有し、薫と心を共有しているために、海鶴の事が大好きです。ですが月読様の愛情は相当歪んでいるために、同じ愛でも普通の愛とかないわけですよ。

嫌いな奴はとりあえずぶち殺す。気に入らない奴もとりあえずぶち殺す。夢見の巫女を目覚めさせる(夢の中でぶち殺す)お仕事も、喜んでやる。とりあえず、命を奪うことに快楽を覚えている狂人。
好きな奴はとりあえず近くにおいて溺愛、他に目を向けようものならそく監禁。
過去、何人もそれで巫女を孕ませていますが、自分は束縛されるのを嫌っているので、全部あれです。口にするべきではないことを胎児へ行ったりしています。

なんていうか、どうしてこんなに極端なんだこいつ。
kaoru.jpg
かつてかみおさまにいただいた映像を張っておきます。これは、薫イメージで描いてもらったわけですが、多分月読様は同じお顔だけどそうとういってると思うんだよね。薫くんはあんなに純朴な良い少年だったのに、何を間違ってそうなったんだよ月読。まったく、大人げないぞ☆

しかし、マジでまともな人が周りにいなくて可哀想な海鶴である。薄幸の美少女prpr。



神狩りは大体、9~10章くらいで終わらせようと思っているので、もう少しです。がんばります。
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今日は私の大事な友人と紫羽様のお誕生日ということで、紫羽様のリクエストにお答えしてやらかしてみようと思います(笑)
どこまでルイリ嬢のイメージを壊さずにできるか分かりませんけれど。


ルイリ嬢×海鶴 夢の対談

目を覚ますと、そこは見知らぬ空間だった。咲き誇る色とりどりの花。それから美しい緑の庭。見知らぬ大輪の華は、異国情緒あふれて目を引く。
 
彼女は確かに、唄に惹かれてきた。
耳に慣れぬ言葉であったが、水晶を転がすような涼やかで、闇夜を優しく照らす淡い月光のように美しい唄は、天を震わせ海鶴の心を掴んで離さなかった。
じっと、庭を見渡す。辺りに人影はない。
ここではなかったのか。見知らぬ土地で、迷ったのか。しかし戻り方も海鶴には分からない。

 
 
「どうしたの? 迷子?」

水晶の鈴が、転がるような音がした。
海鶴は、はっと顔を上げる。
 
息を呑むほど儚く美しい少女が、この身を案じるように手を差し伸べていた。
一目見ただけで、身分の高い方であると海鶴は判断した。
 
あまり見たことのない着物である。広がった裾がひらひらと風に舞ってともすれば脚が見えてしまいそうだ。
触れれば消えてしまうのでは、そんな畏れから、海鶴は差し伸べられた白い手を、ただ凝視するのみで取ろうとはしなかった。
 
警戒心を強め、怯える獣に見えただろうか。彼女は困ったように微笑みを浮かべ、首を傾げた。

「私の言葉は、分かるかしら?」

彼女が声を発する度に、空気が震え、華は色づく。
海鶴は、頬を染めて頷いた。

「分かります」
「良かった」

ほっとして微笑む姿は女神のようで。海鶴はほうっとそんな笑顔に見惚れた。
きっと、自分よりも年上であろう少女であるが、何故こんなに庇護欲をかきたてられるのだろうか。

「私はルイリ。あなたは?」
「海鶴と申します」
「ミツル……聴きなれない名前ね」

海鶴は、るいり、と小さく復唱した。
るいりとおっしゃるのか。美しい響きの名前だ。

「でも、まだ小さいのにしっかりしているのね」
「はあ……そうでしょうか?」
「わたしがミツルちゃんくらいの年の時に、迷子になんてなったらきっとわんわん泣いて、お兄さまに助けを求めていたわ」

るいり様はにこにこしながら、海鶴の髪を撫でる。
優しい手つきに海鶴はどきどきした。

「お兄さまがいらっしゃるのですか?」
「とっても優しくて、素敵なお兄さまよ」

はにかむように語られるるいり様は、本当にお美しい。同性ながら、海鶴は高鳴る鼓動を押さえられなかった。

「羨ましい限りです。私の兄達ときたら、私を山猿呼ばわりするのですよ」
「まあ」

こんなに可愛いのに…と呟かれるるいり様であったが、海鶴は頭をふる。

「可愛さのかけらもない妹を、揶揄してそう呼ぶのでしょう。当たっているので私も敢えて何も言いません」
「本当にそうなのかしら……」
「私は兄達にとって恥ずべき妹なものですから。祭事の時も、私の失敗を間近にして指をさして嗤うくらいですから。わざわざぼろい屋敷を用意させ、そこに私を追いやったのも兄たちです」
「ミツルちゃんは愛されているのね」
「……そうなのだとしたら、気色悪いにもほどがあるわ」

ぼそりと呟けば、るいり様は大輪が咲くように、顔をほころばせた。

「そんな風に言わないであげて。こんなに可愛い妹を前にしたら、うまく言葉がでないのよ」
「まさかそんなこと……」

あるわけがない。あの兄たちに限って。

「わたしの兄も、大概心配性なの。大丈夫だって言っているのにね。あの人については殊更、信用がないの」
「それは、るいり様はこんなにお美しくて儚げで、守って差し上げなければならないからですよ! 変な虫がついては大変ですから」
「虫って……。大丈夫よ。虫はただ、甘い香りに寄ってくるだけで、害はないもの」

確かにるいり様は良い香りがする。甘くて、優しい香りだ。しかし彼女のいう虫と、海鶴の思う虫は多分違う。

「そういう虫ではありませんよ、るいり様」
「?」

わかっていなそうなるいり様に、どう説明していいのか分からず、海鶴は黙り込んだ。
実に心配である。このような儚げな少女に、変な男が寄りつかないようお兄さまとやらにはしっかりしていただかなくてはならない。

「そういえば、お兄さまたちとは、いくつ離れているの?」
「一番上とは十、年の近い兄とは五つ離れています。今年で十五になる妹に、いつまでも口出しするのはやめていただきたいものです」
「え……!」

 
海鶴の言葉に、るいり様は固まった。小首を傾げ彼女の横顔を伺う。

「どうされたのですか?」
「十五歳?」
「はい」
「てっきり……まだ十歳くらいだと思っていたわ。まさか、わたしと二つしか違わないだなんて……」
「そこまで幼く見えましたか」

 
海鶴は肩を落とした。確かに、目の前の美しい少女と見比べれば、見劣りするだろう。体つきも貧相で、子どもに見えてもおかしくはないが、実年齢より五つも下に見られるとは。
るいり様は、落ち込む海鶴に、慌てて付け加える。

「でも、可愛いもの。十歳だって十五歳だって、ミツルちゃんたいして変わらないわ」
「……変わらないですか。そうですよね」

それはそれで哀しいのだ。十でも十五でも大差ないなど、成長の隙もない。
十七になっても、きっとるいり様のように美しくなれないことは分かっているが、彼女のようにたおやかで、穏やかな女性に憧れる。
世の殿方はいつでも、庇護欲をかきたてられる女性が好みだ。
海鶴のような破天荒な娘は、いつの世も身請けの先もない。

「だから私はいつまでたっても誰からも子ども扱いされ、幼馴染からも全く相手にされないのです」
「違うわ。可愛いからつい子ども扱いしてしまうのよ」
「それが嫌です」

ぷうっと頬を膨らませ、ふいっと顔を背ければるいり様はまた笑われた。

「ミツルちゃんは幼馴染に恋しているのね」
「どうでしょうか。恋、というか。心配で放っておけなかったというか……。ぼんやりしているようでいて、時々鋭いことを言ってみたり。無神経なようでいて、細かいところに気付いていたり。振り回されてばかりの、い、いやな奴です」
「大好きなのね、その人のことが」
「ち、ちがっ! 家族みたいなものだからっ。弟みたいっていうか、弟分みたいっていうか……。その、ただ、いつも何も写していない目に、色んなものを見せてあげたかったし。私の見る世界を、奴に見せつけたかったっていうかですね」

何を言っているのか分からず、海鶴は口をつぐむ。
るいり様はそっと長い睫毛を伏せた。

「わたしもね。あの方の痛みを、分かち合いたいと思っているわ。そうね、放っておけば、何をするか分からない危うさに、心配で目が離せなくて。彼は、生き急いでいるの。分からないんだけど、許してほしいと思っているの。けれど絶対に弱みを見せてくれない。わたしは、多分それがとても心配なのだわ。
分かってほしいなんて言った覚えはないと言われそうだけど、わたしはあの方を今なお捕える闇から、すくって差し上げたいの」

どなたのことを言っているのか分からないが、るいり様も気になるお方がいるのだろう。
海鶴は、その方がるいり様に早く救われることを願った。

遠くで、呼び声が聞こえた。
るいり様が振り返るのと同時に、海鶴の身体は彼方の空間へと引き寄せられて、やがて粒子となって消えた。


おわれ。
一応、稼働しています。

『小説家になろう』の方で連載させてもらっていた、『悪戯なチェリー☆』がようやく、本編完結しました。色々広がりすぎたけど、割とこじんまりと甘く終わった感があります。できれば番外編やらちょっとした続編やらを書いてみたいとは思っていますが、もうしばらくこのお話は放置しておきたい。何故ならば、今やっている連載で割と手一杯だからです。
ここでお礼を申し上げたいと思います。拍手で大学編をご希望してくださり、ありがとうございました。余力があれば書きますね。私もあの子たちは愛おしいですし、紫がこのままでおしまいっていうのも悲しい。
余裕があればやりたいです、いい息抜きになりますしね。

ただ、思うように進まないのはなかなかフラストレーションが溜まります。

それに、反応が薄いとやる気も薄くなります。

モチベーションを維持できればいいんですがね(笑)


たまには創作屋としてのブログらしく、ちょっと『マリアベルの迷宮』について語ります。いや、創作全般について?

国の設定とかを考えるのが、楽しくて仕方ない今日この頃です。
一体だれがそんな喜んで、国の設定なんて知りたがるんだって思うんだけど、一番喜んで知りたがってるんだよ、私がね!

でも、面白い作品で結構緻密に国の設定してあるんですよね。例えば、『小説家になろう』だと、小田マキ様のアイリスの剣やファーランドの聖女これらは共通の世界観があるものですが、雰囲気は真逆だと思う。でも、どっちも素敵。ファーランドの主人公はナメクジ女ことアムリット姫ですが、彼女の性格がとても素敵なのです。ブルーデンス嬢も好きだったけど、私はどっちかというとアムリット嬢派かな。
話が逸れました。

とにかく、面白い作品ほど世界観はしっかりしていると思います。というか、そうあるべきなんだろうなと思う。
本当は、時間の概念も、星も太陽も月も、全てが全て違うわけですよね。むしろ、太陽(SUN)、月(MOON)は地球から見た星の名前であり、月なんて地球唯一の衛星なわけじゃないですか。だから異世界に月があるのは本当はおかしいと思うんですよね。地球の衛星が異世界にあるの?ってなる。むしろ、その世界には衛星なんてないのかもしれない、けれど必ず、月は出てきますよね。(必ずじゃないか…汗)
そこがなんというか、不思議なところ。もちろん、私の作品にも必ず太陽も月もでてくる。やっぱり一番想像しやすいものだし、代替となるものに置き換えてもいちいち説明しなくちゃいけない。その点、普遍的なものってのは言葉で一言言ってしまえば、いくらでも想像してもらえますものね。
だからと言って、簡単にファンタジーの世界に現代社会で氾濫している和製英語だとか、カタカナを多様するのははばかられますが。

今思えば、『神狩り』も和風ファンタジーとは言っているものの、言葉づかいやら何やら全く和風でない上、どこが神話に準えているのかと頭をひねりたくなるできです。以前、拍手で『なんちゃって和風ファンタジーでものたりなかった』とコメントされたことがありますが、なるほど、確かになんちゃってですね。
中途半端なのは、多分一番つまらないんだと思います。

 
今まで漠然としか考えてなかったけど、文化文明、思想とか、そういうのありきの世界ですよね、やっぱり。
どうしても自分の常識を基準にしちゃいますが、それだとやっぱり偏りますね。


マリアベルの迷宮は、月の下で君を喚ぶの裏の物語に位置づけられるものだと思っています。
竜の帰還の主人公は白竜であるスピカです。マリアベルはあらゆる面において、スピカとは対なす存在だと思います。意図してやったわけではないのですが、気付けばそういう構図になっていました。というか、そんなような気がするんです。
そして、物語自体対をなしています。(そんな気がする)
マリアベルの迷宮の主人公は、レグルスという人物ですが、彼はスピカとは縁の深い人です。読めば分かると思いますが、彼らのアレは対になっています。そして、彼はヒーローであるシリウスとも対になっています。
シリウスは最初こそ冷淡でしたが、内面は情深いです。
対するレグルスですが、表面は愛情を持って接しているように見せかけて、内面は冷えています。というか、彼はその境遇から全てを諦めていました。

そのレグルスが、マリアベルには何故惹かれるのかといいますと……

マリアベルが彼とちゃんと向き合ってくれるからなんですよね。(そうだったのか。)

今まで誰も、彼に向き合ってこなかった。自分でさえも自分に向き合わなかった。だから彼はいつまでも子どもでしたが、マリアベルという人物に出会ったことで、恐らくレグルスは本当の意味で大人になってゆくんだと思います。
(そういう話だったのか…)

書いていくと、色々気付くこともあるようです。
まさか、こんなところ覗いているような暇な方はそうそういないと思いますので、多大なネタばれをしてしまったような気がしなくもないですが、自分の考えを整理できたという点ではよかったのかもしれない。
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